PS5は値上げした?値上げ推移がみたい。
PS5が高くて買えない!廉価版やミニはないの?
PS5スリムの付属品やセット内容は?ディスクドライブの価格は?
PS5は2020年の発売以降、日本だけでなく米国市場でも段階的に値上げが繰り返されており、従来のPlayStationシリーズとは正反対の価格推移をたどっています。
これまでの世代では発売から5年が経過すると定価が下がるのが通例でしたが、PS5はその慣例を覆し、逆に価格が上昇し続けている点が大きな特徴です。
背景には世界的なインフレや為替の変動、半導体不足といった供給面の課題に加え、米国の関税政策など国際的な要因が重なっています。
さらに競合機であるXbox Series X/Sも同様に値上げを経験し、ニンテンドースイッチに関しても日本では一度も定価が下がらないまま後継機を迎えるなど、業界全体が異例の局面を迎えています。
本記事ではPS5の値上げ推移や背景を整理するとともに、なぜ過去世代と違うのかを解説し、さらに「高くて買えない」と感じている人に向けて購入の狙い目や対策を紹介します。


2025年8月21日に米国のPS5は各モデル50ドルの値上げを発表
2025年8月21日、ソニーは米国市場においてPlayStation 5の希望小売価格を50ドル引き上げると正式に発表しました。
対象となったのは通常版・デジタル版・そして新たに登場したPS5 Proの全モデルであり、499ドルだった通常版は549.99ドルに、デジタル版は499.99ドルに改定されています。
さらにPS5 Proは699ドルから749.99ドルに変更され、従来モデルを含む全シリーズで一律に価格が上がった形となりました。
- PlayStation 5:499.99ドル → 549.99ドル(+50ドル約8.25万円)
- PlayStation 5 デジタル・エディション:449.99ドル → 499.99ドル(+50ドル、約7.5万円)
- PlayStation 5 Pro:699.99ドル → 749.99ドル(+50ドル、約11.25万円)
※DualSenseなどのアクセサリー価格に変更はなし
この発表はソニー公式ブログおよび主要メディアでも報じられており、米国のユーザーにとっても大きな話題となった出来事です。
【発売順】日本におけるPS5値上げの歴史
値上げ時期 | 通常版(税込) | デジタル版(税込) | 主な値上げ理由 |
---|---|---|---|
2020年11月発売 | 54,978円 | 43,978円 | 初期定価 |
2022年9月15日 | 60,478円 | 49,478円 | 初回値上げ(半導体不足・コスト上昇) |
2023年11月10日 | 66,980円 | 59,980円 | 新型導入に伴う価格改定 |
2024年9月2日 | 79,980円 | 72,980円 | 大幅値上げ、周辺機器も同時改定 |
日本国内ではPS5の定価は発売以降段階的に引き上げられてきており、この推移は今後の購入タイミングを考える上でも重要な指標となります。
発売当初は税込54,978円から始まりましたが、2022年9月に初めて値上げが実施され、その後も新型モデルの登場や経済情勢を背景に改定が続いています。

わずか数年で2万円以上の価格差が生じており、過去世代とは逆に「値上げが常態化している」点が大きな特徴です。

初代PSからPS4は発売から5年後は値下げが恒例だった
歴代のPlayStationシリーズでは、発売からおよそ5年が経過すると本体価格が引き下げられるのが通例でした。
初代PSは39,800円から15,000円へ、PS2は39,800円から19,800円へと大幅に値下げされ、ユーザー層を一気に拡大しました。
PS3も発売時は49,980円でしたが、5年後には薄型モデルが24,980円となり、PS4も39,980円から29,980円へと値下げされています。
歴代ハード | 発売年 | 発売時価格(税込) | 約5年後の価格(税込) | 備考 |
---|---|---|---|---|
初代PS | 1994年 | 41,094円(税率3%) | 15,750円(1999年モデル、税率5%) | 定価改定による大幅値下げ |
PS2 | 2000年 | 41,790円(税率5%) | 20,790円(2004–2005年頃、実勢価格、税率5%) | SCPH-70000以降はオープン価格 |
PS3 | 2006年 | 52,479円(20GBモデル、実勢価格、税率5%) | 26,229円(2010–2011年薄型160GBモデル、税率5%) | PS2互換削除モデル |
PS4 | 2014年 | 43,178円(税率8%) | 32,378円(2016–2018年薄型500GBモデル、税率8%) | 2019年末にさらに1万円引きキャンペーンあり |
歴代機は「普及期に入ると価格を下げて販売台数を伸ばす」戦略を取っていたことが明確にわかります。

PS5値上げの理由は主に世界的な経済情勢による物価上昇
PS5の価格改定は、日本だけでなく米国を含む主要市場でも同様に実施されています。
その背景としてソニーは公式に「世界的な経済情勢の変動」を挙げており、円安やドル高、さらに部品や輸送コストの上昇が主因となっています。
半導体不足や原材料費の高騰は依然として収束しておらず、ゲーム機に限らず幅広い製品で価格引き上げが避けられない状況にあり、物価上昇は多くの人が実感している社会的な現象です。
ソニーは円安やドル高、部品や輸送コストの上昇を理由に挙げており、米国での値上げについては関税政策の影響も指摘されています。
出典:日本国内におけるPS5®および関連周辺機器の希望小売価格改定に関するお知らせ|PlayStation.Blog
つまりPS5の値上げは一企業の判断というより、国際的なインフレ圧力に対応した措置として理解するのが妥当です。
競合ハードのXbox Series X/Sも値上げを実施している

PS5だけでなく競合機種であるXbox Series X/Sも全世界的に値上げが実施されており、発売から5年を迎えて価格が引き上げられた初の世代となりました。
従来は家庭用ゲーム機は普及期に値下げするのが通例でしたが、今回のXboxの事例はPlayStationと同様に例外的な動きとなっています。
さらにニンテンドースイッチについても、日本国内では発売から8年が経過し後継機が登場した現在でも定価の直接的な値下げは行われていません。
北米市場ではスイッチも40ドル程度値上げされており、現行の主要家庭用ハードがそろって「発売から5年で値上げ」という歴史上初めての事態となっています。


日本でも「PS5が買えない」という人の声はかなり多い
PS5は発売当初から品薄が続き、近年は価格改定によって「高すぎて買えない」という声が日本国内でも目立っています。
SNSや掲示板では抽選販売の時期から「入手困難」という不満が多く、現在は「価格が理由で手が出せない」という意見に変化してきました。
特に若年層や学生など購買力の限られた層にとって、数万円単位の値上げは購入を断念する理由となっています。
つまり日本市場においても、価格上昇は販売機会を狭める要因として強く意識されているのが現状です。

PS5が高くて買えない人は値下げする時期に買うのがおすすめ!
このようにセールを上手に利用することで、通常よりも安くPS5を入手できる可能性が高まります。
狙うべきは「Days of Play」や「ブラックフライデー」などの大型セールで、ここでは本体価格が5,000円〜1万円前後下がるケースが確認されています。
さらにヨドバシカメラやビックカメラといった量販店ではポイント還元が加わり、実質的な値引き幅がECサイトより大きくなることも。
特に11月から12月は複数の販路でセールが重なりやすく、在庫も比較的確保されやすいことから、購入の現実的なチャンスとなるのです。
PS5の値下げ時期 | セール名 | 主な実施元 |
---|---|---|
5〜6月 | Days of Play | Sony公式 家電量販店(ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電機など) ECサイト(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど) |
7月 | プライムデー | ECサイト |
8月 | 夏のボーナスセール | 家電量販店 |
11月 | ブラックフライデー | ECサイト 家電量販店 Sony公式 |
12月 | 年末セール | ECサイト 家電量販店 Sony公式 |

恒久的な値下げや廉価版などの発売予定はないため注意
PS5は過去世代のように恒久的な値下げが行われる予定は現時点で示されていません。
また廉価版モデルの発売についても公式からの発表はなく、購入希望者が期待して待つのはリスクが大きい状況です。
一時的なキャンペーンやセールで価格が下がることはあっても、定価そのものが下がる見込みは立っていないのが実情です。
したがって「いつか安くなる」と考えて先延ばしにするより、必要な時期にセールを活用して購入するのが現実的といえます。

PS5スリムの価格と付属品・セット内容
項目 | PS5 Slim | PS5 デジタル・エディション |
---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() |
希望小売価格(税込) | 79,980円 | 72,980円 |
ストレージ | 1TB SSD | 1TB SSD |
ディスクドライブ | 着脱式 Ultra HD Blu-ray ドライブ | 非搭載 |
主な付属品 | 本体×1 DualSense ワイヤレスコントローラー×1 ディスクドライブ(装着済み)×1 横置き用フット×2 電源コード×1 HDMIケーブル(HDMI v2.1規格によるUltra High Speed互換)×1 USBケーブル(USB Type-C to Type C)×1 印刷物一式(クイックスタートガイド/セーフティガイド)×1 ASTRO’s PLAYROOM(プリインストールゲーム) | 本体×1 DualSense ワイヤレスコントローラー×1 横置き用フット×2 電源コード×1 HDMIケーブル(HDMI v2.1規格によるUltra High Speed互換)×1 USBケーブル(USB Type-C to Type C)×1 印刷物一式(クイックスタートガイド/セーフティガイド)×1 ASTRO’s PLAYROOM(プリインストールゲーム) |
PS5スリムは従来の性能を維持しながら小型化され、ディスクドライブ搭載版とデジタル・エディションの2種類が販売されています。
搭載版は着脱式Ultra HD Blu-rayドライブと1TB SSDを備え、価格は79,980円(税込)です。
一方のデジタル・エディションはドライブ非搭載の完全デジタルモデルで、別売りドライブを装着でき、価格は72,980円(税込)となります。
両モデルにはコントローラーやケーブル類、印刷物一式に加え、プリインストールゲーム「ASTRO’s PLAYROOM」が含まれており、すぐに遊べる環境が整っています。

PS5値上げのまとめ
PS5は2020年の発売以降、日本では2022年・2023年・2024年と段階的に定価が改定され、米国でも2025年に全モデルが一律50ドル引き上げられるなど世界規模で値上げが進みました。
従来のPlayStationシリーズは発売から5年で大幅に値下げされるのが恒例でしたが、PS5は逆に値上げが続いており、家庭用ゲーム機の歴史でも極めて異例の動きです。
さらに競合のXbox Series X/Sも同様に発売から5年で値上げを経験し、ニンテンドースイッチも日本で値下げされないまま後継機を迎えるなど、業界全体に共通する傾向が見られます。
こうした背景には世界的なインフレや半導体不足、為替変動、米国の関税政策などが複合的に作用しており、単純に企業努力の不足とはいえない状況です。
そのためPS5を購入する際は値下げを期待するのではなく、セールやキャンペーンを活用して少しでも安く入手するという現実的な判断が求められます。
