PS5のディスクドライブはいらない?
PS5ディスクドライブ搭載モデルとの違いは?
PS5のディスクドライブで付け方と外し方は?
PS5の外付けディスクドライブは、パッケージ版ソフトやDVD・Blu-rayを読み込むための周辺機器で、価格は税込11,970円です。
一方で、すべてのソフトをダウンロード版で購入し、ネット環境を常時利用できる人や映像をVODサービスで視聴する人にとっては、必ずしも必要な機能ではありません。
中古品の購入はペアリングや保証の問題が多いため推奨できず、ソニー公式サイトやAmazon(販売元がAmazon.co.jp)での購入が安全です。
本記事では、PS5のディスクドライブの特徴や必要性、取り付け・取り外し方法、中古購入時の注意点について詳しく解説します。

PS5の外付けディスクドライブとは
PS5の外付けディスクドライブとは、2023年に登場した新型「PS5 Slim」シリーズ専用の周辺機器であり、パッケージ版ゲームやBlu-ray・DVDなどのディスクを読み込むための装置です。
従来のPS5ではディスクドライブ搭載モデルとデジタル・エディションの2種類が存在しましたが、Slimモデルからはドライブを後付けできる設計に変更されました。
この外付けディスクドライブを接続することで、デジタル・エディション(CFI-2000Bモデル)でもパッケージ版ソフトをプレイしたり、映像ディスクを再生したりすることが可能になります。
ただし、このドライブは専用設計であり、旧型のPS5(CFI-1000/1100/1200番台)では物理的にもシステム的にも使用できない点に注意が必要です。
PS5 デジタル・エディションとディスクドライブ搭載モデルとの違い
PS5には、ディスクドライブを搭載したモデルと非搭載のデジタル・エディションの2種類があります。
両モデルの性能自体は同じですが、ゲームソフトの購入方法や映像再生の可否など、使い方に明確な違いがあります。
特にディスクドライブの有無は、パッケージ版ソフトを購入するか、ダウンロード専用で遊ぶかに直結する重要な要素です。
| 比較項目 | PS5 デジタル・エディション | PS5 | PS5日本語専用モデル |
|---|---|---|---|
| 商品イメージ | ![]() | ![]() | ![]() |
| 価格(税込) | 72,980円 | 79,980円 | 55,000円 |
| ディスクドライブ | なし | 内蔵 | なし |
| 対応ゲームソフト | ダウンロード版のみ | パッケージ版ダウンロード版 | ダウンロード版のみ |
| ネット環境 | 必須 | 任意 | 必須 |
| 本体保存メモリー | 1TB | 1TB | 825GB |
| 本体サイズ(幅×高さ×奥行) | 約390mm × 92mm × 260mm | 約358mm × 96mm × 216mm | 約358mm × 96mm × 216mm |
| 解像度/フレームレート | 4K/120fps | 4K/120fps | 4K/120fps |
| CPU | Ryzen Zen2 8コア/12スレッド | Ryzen Zen2 8コア/12スレッド | Ryzen Zen2 8コア/12スレッド |
| GPU | AMD Radeon RDNA 2-based graphics engine | AMD Radeon RDNA 2-based graphics engine | AMD Radeon RDNA 2-based graphics engine |
| レイトレーシング | 対応 | 対応 | 対応 |
| 重量 | 約2.5kg | 約3.2kg | 約2.5kg |
以下では、価格や対応メディア、利便性など、5つの観点から両モデルの違いを詳しく解説します。
違い① ディスクドライブ搭載モデルは高い
PS5の中で最も高価な税込79,980円のディスクドライブ搭載モデルは、ディスク読み取り機構を内蔵しているため製造コストが上がっています。
一方、デジタル・エディションは税込72,980円で約7,000円安いですが、外付けディスクドライブ税込11,970円を追加すると総額が約85,000円となります。
そのため、外付けディスクドライブを選ぶ場合は本体価格だけでなく、トータルコストで比較することが重要です。
ただしPS5日本語専用モデルは税込55,000円と安価で、外付けドライブを含めても総額を抑えやすく、コスト重視の人に適しています。
違い② ディスクドライブ搭載モデルはPS4/PS5のパッケージ版が遊べる
PS5のディスクドライブ搭載モデルはPS4およびPS5のパッケージ版・ダウンロード版ソフトの両方を遊ぶことができ、デジタル・エディションはダウンロード版のみ対応しています。
ディスクを挿入するだけで自動的に認識され、インストールとアップデートを行えばすぐにプレイできます。
一方、デジタル・エディションではディスクを読み取る機構がないため、パッケージ版ソフトを所有していてもプレイできません。
また、PS4版のパッケージ版とダウンロード版の間ではセーブデータを共有・引き継ぎできるため、ディスクで遊んでいた人もPS5のダウンロード版で続きからプレイできます。
違い③ ディスクドライブ搭載モデルはネット環境がなくても遊べる
ディスクドライブ搭載モデルはディスクを挿入すればオフラインでも遊べますが、デジタル・エディションはソフトをネット経由でダウンロードする必要があり、常時インターネット環境が求められます。
ディスクには必要なデータが収録されているため、初回アップデートを除けばオフラインでも起動できるのが特徴です。
一方でデジタル・エディションはPlayStation Storeへの接続が必須であり、購入・インストール・認証のすべてに通信環境が関わります。
そのためネット環境が不安定な地域や通信制限のある家庭では、ディスクドライブ搭載モデルのほうが安定してゲームを楽しめます。
違い④ ディスクドライブ搭載モデルはDVD・Blu-rayが視聴可能
ディスクドライブ搭載モデルはDVDやBlu-rayを再生できますが、デジタル・エディションはディスクドライブを備えていないため再生できません。
この機能により、ゲーム機としてだけでなく家庭用プレーヤーとしても活用でき、映像ディスクを所有している人にとって利便性が高いです。
一方でデジタル・エディションでは、NetflixやAmazon Prime VideoなどのVODサービスを利用して視聴する形になります。
最近では、VODで映画やドラマを楽しむ人がむえていますが、手持ちの映画ディスクを再生したい人はディスクドライブ搭載モデルのほうがおすすめです。
違い⑤ ディスクドライブ搭載モデルは少し重め
PS5のディスクドライブ搭載モデルは約3.2kgで、デジタル・エディションは約2.5kgと重量では約700gほどの差があります。
この重量差により設置時の安定感はわずかに異なりますが、日常使用で体感できるほどの違いはありません。
デジタル・エディションのほうが軽量で取り回しがしやすいものの、実用上はどちらを選んでも使用感に大きな差はないといえます。
そのため重量の違いを購入判断の基準にする必要はほとんどありません。
PS5でディスクドライブ版がいらない人の特徴
PS5のディスクドライブ搭載モデルはパッケージ版を遊べる利点がありますが、すべてのユーザーに必要な機能ではありません。
ゲームソフトや映像コンテンツをすべてデジタル購入・配信で楽しむ人にとっては、ディスクドライブの利用機会がほとんどないためです。
実際に、近年はPS Storeでのダウンロード販売やサブスクリプション型サービスの利用が主流となり、物理ディスクを使わない人が増えています。
このようなユーザーは、コストを抑えたデジタル・エディションを選んでも十分に満足できるプレイ環境を得られます。
ソフトは全てダウンロード版で良い人
PS5のゲームをすべてダウンロード版で購入している人にとって、ディスクドライブはほとんど必要ありません。
ダウンロード版はディスクの入れ替えが不要で、購入後すぐにプレイを開始できるうえ、セーブデータも自動でアカウントに紐づくため管理が容易です。
価格面では基本的に定価販売ですが、「PlayStation Store」では定期的に大型セールが開催され、人気タイトルも割引価格で購入できます。
一方でパッケージ版は店舗やECサイトごとに価格競争があるため安く買えるケースもありますが、ディスクを扱う手間やスペースを考えると、利便性を重視する人にはダウンロード版のほうが適しています。
パッケージ版の予約特典などに興味ない人
パッケージ版の多くには、初回生産限定特典や予約特典としてオリジナルグッズや限定アイテムコードが付属しています。
しかし、特典の内容にこだわりがない人や、ゲームそのものを重視する人にとっては、こうした特典の有無は購入判断に大きな影響を与えません。
また、ダウンロード版でも同等の特典が付与されるケースが増えており、特典目的でわざわざパッケージ版を選ぶメリットは薄れつつあります。
限定グッズや外箱のデザインよりも利便性を優先する人には、ディスクドライブを省いたデジタル・エディションのほうをおすすめします。
ソフトの貸し借りや売買をしない人
PS5のディスクドライブ搭載モデルを選ぶ大きな理由のひとつが、パッケージ版ソフトを貸し借りや中古として売買できる点にあります。
しかし、自分だけでプレイを完結させる人や、ゲームを手放さずコレクションとして保存しない人には、この機能的メリットはほとんどありません。
ダウンロード版は譲渡や中古販売こそできませんが、購入履歴がアカウントに永久的に残るため、再ダウンロードや再インストールが自由に行えます。
そのため貸し借りの予定がなく、1人で遊ぶスタイルの人には、ディスクドライブのないデジタル・エディションがより合理的です。
DVDやBlu-rayではなく、VOD視聴をメインとしている人
映像作品をDVDやBlu-rayで購入せず、動画配信サービス(VOD)で視聴している人には、ディスクドライブは不要です。
NetflixやAmazon Prime Video、Disney+などのVODサービスはPS5本体にアプリをインストールすればすぐに利用でき、ディスクを扱う手間がありません。
映像コンテンツを完全にデジタル化している場合、ディスク再生機能を使う機会はほぼなく、ドライブ非搭載モデルでも不便を感じることはありません。
物理ディスクよりも利便性や省スペース性を重視する人には、デジタル・エディションを選ぶのがおすすめです。
PS5でディスクドライブの付け方と外し方
PS5 Slimシリーズでは、ディスクドライブを後から取り付けたり取り外したりできる構造が採用されています。
これにより、デジタル・エディション(型番CFI-2000B)でも、別売りの外付けディスクドライブを装着すればパッケージ版ソフトを遊べるようになります。
一方で旧型のPS5(CFI-1000~1200番台)は一体型構造のため、ドライブの着脱には対応していません。
ここでは、PS5 Slimを対象に、ディスクドライブの取り付け方法と取り外し方法を順に解説します。
PS5でディスクドライブの付け方
PS5 Slim(CFI-2000/7000モデルグループ)では、後からディスクドライブを取り付けることができます。
以下はソニー公式手順に基づいた取り付け方法です。
平らで安定した場所に柔らかい布を敷き、その上にPS5本体を置きます。
電源を完全に切り、電源コードやケーブルをすべて取り外してください。
使用直後は本体が熱くなっているため、冷めるまで数分待機します。
本体の底面が上になるように置き、横置きフット(ショート)を取り外します。
本体側面のカバーを軽く持ち上げて外し、ディスクドライブを装着するスペースを確保します。
ディスクドライブのクリップを本体の2つの穴(逆三角形マーク)に合わせ、「カチッ」と音がするまでしっかり押し込みます。
装着後、付属のカバーと横置きフット(ロング)を取り付け、本体に固定します。
電源コードとケーブルを接続し、電源を入れます。
セットアップ時にディスクドライブとPS5をペアリングするため、インターネット接続が必要です。
ペアリング完了後、ディスクドライブの使用が可能になります。
PS5でディスクドライブの外し方
PS5 Slim(CFI-2000/7000モデルグループ)では、ディスクドライブを安全に取り外すことができ、以下はソニー公式手順に基づいた外し方です。
平らで安定した場所に柔らかい布を敷き、その上にPS5本体を置きます。
電源を完全に切り、電源コードやケーブルをすべて取り外してください。
本体が熱い場合は、十分に冷めるまで待機します。
本体の底面が上になるように置き、横置きフット(ロング)を外します。
本体の側面カバーを軽く持ち上げて浮かせ、クリップを外して取り外します。
ディスクドライブのくぼみ部分を指でつかみ、ゆっくりと上方向に持ち上げて本体から取り外します。
取り外したあと、再度カバーを取り付け、カチッと音がするまでしっかりと固定します。
横置きフット(ショート)を取り付け直し、電源コードとケーブルを接続して電源を入れます。
取り外したディスクドライブは、傷やほこりを防ぐため安全な場所に保管してください。
PS5のディスクドライブはソニー公式サイトやAmazonで買える
PS5の外付けディスクドライブは、ソニー公式サイトおよびAmazonなどの正規販売店で購入できます。
特にPS5 Slim(CFI-2000/7000モデルグループ)専用モデルとして販売されており、旧型PS5では使用できない点に注意が必要です。
公式販売ページでは在庫状況や保証条件が明確に記載されており、偽物や非対応モデルを誤って購入するリスクを防げます。
販売時期によっては品薄や一時的な在庫切れも発生するため、購入前に公式情報を確認することが重要です。
PS5 日本語専用モデルの発売で品薄になっている
PS5の日本語専用モデル(CFI-2000B01)は価格が税込55,000円と手頃で、後付けディスクドライブにも対応していることから高い人気を集めています。
その影響で対応する外付けディスクドライブは一時的に在庫不足や品薄状態となり、特に発売直後やセール期間中はAmazonなどの正規販売店でも入手が難しくなる場合があります。
確実に購入するにはソニー公式サイトの再入荷通知を利用するか、正規販売ルートで在庫状況を確認するのが確実です。
人気の高まりに伴い、転売価格で販売されるケースも見られるため、購入時は販売元の信頼性を必ず確認してください。

PS5の外付けディスクドライブを中古で買う注意点
PS5の外付けディスクドライブは中古市場でも販売されていますが、新品と比べると品質や動作の信頼性に差があります。
中古品の中には、前所有者の使用状況やペアリング状態が不明なものもあり、接続しても認識されないトラブルが起こる恐れも。
さらに保証のない出品や転売価格での販売も多く、見た目の安さに反して結果的に損をするケースも少なくありません。
以下では、中古の外付けディスクドライブを購入する際に注意すべき代表的なポイントを解説します。
転売価格で買うと総額が高くなる
PS5の外付けディスクドライブはメルカリなどの個人売買サービスでも出品されていますが、動作保証がないため購入リスクが高いです。
ペアリング済みや内部損傷など、外見から判断できない不具合が発生しても返品や交換に応じてもらえないケースが多く見られます。
一方で、GEOやブックオフなどの大手中古販売店では動作確認済み・保証付きで販売されており、一定期間の返品対応も受けられます。
安心して中古のディスクドライブを買うには、個人取引を避け、信頼性の高い中古販売業者や正規リユース品を選ぶことが重要です。
付属品が揃っているか確認する
中古のPS5外付けディスクドライブを購入する際は、付属品がすべて揃っているかを必ず確認することが重要です。
付属品が欠けていると正しく取り付けができず、動作不良や本体の損傷につながる恐れがあるため中古で購入する際は、以下の4点が揃っているかを購入前に確認してください。
- ディスクドライブ
- ディスクドライブ用カバー
- 横置き用フット(ロング)
- 取扱説明書
これらの付属品がすべて完備している中古品であれば、安全に取り付けとセットアップを行うことができます。
PS5のディスクドライブ まとめ
PS5のディスクドライブは、パッケージ版ソフトや映像ディスクを利用する人にとって欠かせない機能です。
一方で、ゲームや映像をすべてデジタルで楽しむ人には不要であり、コスト面でもデジタル・エディションのほうが合理的です。
PS5 Slim以降では外付けディスクドライブを後付けできるため、購入後にプレイスタイルが変わっても柔軟に対応できます。
購入を検討する際は、利用目的・購入ルート・価格差を比較し、自分の遊び方に最も合ったモデルを選ぶことが大切です。




